「切り取る」

小学校4年生の時、

切り絵クラブに入っていた。

 

蒲田のユザワヤで、

切り絵用のカッターとA4サイズの黒いカッター版を購入して、

毎週時間割に充てられたクラブ活動の時間に製作していた。

その頃から、一つの完成品を作ることに対する執着と、

それなのに完璧でなければ初めからやり直したくなってしまう諦めの早さがあって、

今だにそれを思い出してはいやな汗をかく。

 

「切り取る」という行為はとても難しい行為である。

世の中を切り取る。

時代を切り取る。

歴史を切り取る。

思い出を切り取る。

人を切り取るーーー。

 

人の人生は歴史の中に位置づけられて初めて、意味あるものになると思う。 

だけど「切り取る」行為がなければ、

歴史もなければ人生の位置付けもなく、

全てが無意味な淡々とした単なる事実にすぎないものになってしまう。

 

 

あらかじめ切り取られたものを認知するのは一見難しいようでもすごく簡単だ。

与えられたものを理解すればいんだもの。

だけど、クリエイティブに生きたいと思ったらまず、

自分で「切り取る」ことが必要。

 

何を切り取るか、

どう切り取るか、

全ては自分次第。

 

だって、もののみかた考え方は

100人いれば100通りあるんだもん。

 

「切り取る」。

それはある意味編集的な要素がすごくあるけど、

私には何が切り取れるかな。

初めからにせずに、途中何かが失敗しても、

諦めず最後までいきたいものだしなぁ…。

 

もろ。