文章を書くということ。②

誰かに認められたくて書く文章は、

面白くない。

だけど読む人を考えない、

自分本位で自己満足なだけの文章も

面白くない。

商業的文章と、

小説のような文章は違うけど、

「伝えたいこと」が明確かどうかは

どちらにも共通してものすごく大事だ。

「認められたい」んじゃなくて、

「ほんとうに感動したことを伝えたい」の違い。

だから良質な文章を書きたければ、

自分がたくさん感動しなくてはいけないと思う。

小説はロマンチストじゃなきゃ書けない。

日常の些細なことを

ものすごくドラマチックに、

シンボリックな出来事に仕立て上げる。

それはエッセイもそう。

例えば作った出し巻き卵が、

ただ作った、というだけではなくて、

とうとう母親の味じゃなくなった日、というエピソードになる。

例えば雨が降って玄関前にできた水たまりが、

靴が汚れるからうっとうしい、だけじゃなく、

人生の前に立ちはだかる大海原を想像させたりする。

そういう文章を読んで、

文章を書く力→感動する力がない人も

感動してくれたら、

初めてその文章の意味が出てきて、

読んで面白い文章ということに、

なるんじゃないかなぁ。

昨日のお昼作ったペペロンチーノ。

乳化、の面白さを知った日。

水と油は混ざらず、普通嫌い合う。

だけど、ペペロンチーノの時は

オリーブオイルとパスタのゆで汁を

一気に混ぜて乳化させます。

するとパスタがよくからまって、

美味しいペペロンチーノになる。

相容れないものを無理矢理合わせて

起こる副作用が必要不可欠になるなんて。

苦手と思っても諦めない大切さ。

頑張ろうと思いました。

もろ。